”やめる”おもちゃの片付け術
最近やめる家事、やめる時間術、といった言葉をよく見ます。
そこで頭に浮かんだのが「おもちゃの片付けもやめていいことがたくさんある!」でした。
私は以前から、多くのママはおもちゃの片付けに対して頑張りすぎていると感じていました。
片付け相談でも「一生懸命片付けているのに片付きません…」というお悩みを聞きます。
どのように片付けているか詳しく聞くと「片付け関連のSNSや本でこうした方が片付けられる」とか「子供が片付けてくれるにはこうした方がいい」という情報を取り入れて一生懸命片付けていました。
でも情報を取り入れることでママは「こう片付けなくてはいけない、こうしなければ子供は片付けてくれない」と思い込み、片付けるためにやらなければいけないことをどんどん増やしている印象でした。
私も情報に流されていた!
私は2人の子供を実験台におもちゃの片付けを研究してきました。
当初は私も片付け本を参考に取り組みましたが、子供は片付けてくはくれず、私のやることも増え、ストレスが溜まる一方。なかなか上手くいきませんでした。
なぜ上手くいかないのか?
よくよく考え気付いたことは私は情報ばかり見ていて我が子を見ていなかったのです!
SNSや本には「こうした方が良い、ああした方が良い」と書いてあり、私は「これをやらなければいけない!」と思い込みたくさんの片付け方に取り組みました。
しかし本来見るべきなのは我が子だったのです。
我が子をよく観察して子供に合った片付け方や環境を整えることが大切だったのです。
このことに気付いてからは子供を良く観察しどうしたら子供が片付けてくれるのか試行錯誤した結果、発見したのが「やめる」おもちゃの片付け術でした。
「やめる」おもちゃの片付け術を実践することで子供はスムーズに片付けられるようになり、私のストレスも軽減しました。
そこで本日は私が試行錯誤して編み出した「これをやめれば子供もママも楽に片付けられる!おもちゃの片付け”やめる”リスト4選」を紹介します。
やめるリスト①「きれいに片付けなくてはいけない」という思い込みはやめよう!
やめるリスト② 種類別に分けて片付けさせるのはやめよう!
◆子供は自然ときれいに片付けたいという気持ちが芽生える!
◆先生に毎年褒められることとは?
やめるリスト③ おもちゃ箱におもちゃの名前や写真を貼るのはやめよう!
やめるリスト④ 別のおもちゃで遊ぶとき今まで遊んでいたおもちゃを片付けさせるのはやめよう!
やめるリスト①
「きれいに片付けなくてはいけない」という思い込みはやめよう!
片付け関連のSNSや本を見ると、子供がいるのにきれいにスッキリ片付いた部屋がたくさん掲載されています。
これを見ると多くのママは「きれいに片付けなくてはいけない」と思い込んでしまいます。
でもその思い込みはやめましょう!きれいに片付けなくていいんです!
なぜならきれいに片付けない方が子供はスムーズに片付けてくれるようになるし、ママのストレスも軽減します。
なぜきれいに片付けない方が子供がスムーズに片付けてくれるのか?
ではまず、「きれいに片付けない片付け方」を我が家の実例で紹介します。
我が家のおもちゃの片付け方はおもちゃがボックスに収まっていればOKにしています。
見た目はごちゃごちゃですが(笑)とりあえずボックスに入っていれば片付け終わりです。
この方法だと子供はボックスに投げ込むだけで片付けられる、つまり片付けが簡単なので子供はスムーズに片付けてくれます。
もう1つの例は、寝る前にラグの上におもちゃがなければOK。端に寄せるだけでOKにしています。
ラグに何もなければ片付け終わり!おもちゃは端に寄せてあればOK!きれいに片付けなくてOK!
これなら子供でも簡単に片付けられます。
このようにきれいに片付けない片付け方なら子供は簡単に片付けられます。
なぜママのストレスが軽減するのか?
「きれいに片付けない片付け方」をすると、ママは子供がきれいに片付けてくれないのを見てイライラすることがなくなります。
また子供がきれいに片付けてくれないからママが後で片付け直すといった手間がなくなります。
するとママの気持ちが楽になりストレスが軽減されます。
このようにママが「きれいに片付けなければいけない」という思い込みをやめれば、子供もママも楽に片付けられるようになります!
やめるリスト➁
種類別に分けて片付けさせるのはやめよう!
おもちゃを種類ごとにボックスを分けたり、細かいおもちゃをジップロックなどの保存袋に分けるように子供に片付けさせていませんか?
種類別に分けて片付ける…これも良くSNSや片付け本で見ます。
これを見てママは「種類別に分けて片付けなくてはいけない」と思い込んでしまいます。
では分けて片付けさせているママに質問です。
お子さんは分けて片付けてくれていますか?
ほとんどのお子さんは難しいと思います。
なぜなら子供にとって分けることが面倒くさいからです。
子供は片付けが嫌い!分ける片付けなんてもっと嫌い!
分ける以前に子供は片付けが嫌いです。片付けなんて面倒臭いと思っています。
そんな面倒な片付けなのにさらに「分けて片付けなさい!」と言われたら、やりたくなくなってしまいます。
分ける片付けはママにもストレス
種類別に分ける片付けはママにとってもストレスです。
子供が種類別に分けて片付けていないのを見るとイライラしますよね。「なんで分けて片付けないの!ちゃんと分けてよ!」と怒ってしまうことも。
またはこんなことはありませんか?
子供が分けて片付けないと後からママがわざわざ分けて入れ直す。
「なんできれいに分けてくれないの?!」とイライラしながら子供がいないところでおもちゃを入れ直していませんか?
このようにおもちゃを種類別に分けて片付けることは子供にとってもママにとってもストレスが溜まるだけです。
なので種類別に分けて片付けさせるのはやめましょう。
種類別に分けない片付け方とは?
前述でも書きましたが、我が家のおもちゃの片付け方はボックスにとりあえず収まっていればOK。種類は関係ないザックリ収納です。
見た目はごちゃごちゃしていますが分ける手間がないので子供は簡単に片付けられます。
(※粘土、折り紙、パズルなどは簡単に分けて収納しています)
ちゃんと片付けられない大人になってしまうのでは?
種類別に分けない片付けやボックスに投げ込むだけでOKの片付け方だと将来きちんと片付けられない大人になってしまうのではないでしょうか?
と心配するママもいらっしゃいます。
大丈夫です!心配いりません。
なぜなら幼いころは片付けを習慣にすることが大切です。自分で遊んだモノは自分で片付ける、という習慣を身に着けることが先です。
そのためには子供が簡単に片付けられる仕組みにすること。投げ込むだけで片付く、ザックリ収納でOKのように。
そして片付けを毎日続けて習慣が身に付けば、小学生になると「きれいに片付けたい」という気持ちが芽生えてきます。
すると自分からきれいに並べて片付けたり、種類別に分けて片付けるようになります。
小学生になった娘は自らきれいに飾るようになりました。
小学生の先生に褒められる
幼いころから片付けを習慣にすることで小学生になると自分から「きれいに片付けたい」という気持ちが芽生える実例としてもう1つ紹介します。
小学校で先生との面談があると毎年こんなことで褒められます。
「○○さんの机の中はいつもきれいに整頓されています。」と。
2人の娘いますが、どちらの先生にも言っていただけます。
やめるリスト③
おもちゃ箱におもちゃの名前や写真を貼るのはやめよう!
ボックスにおもちゃの名前をラベリングしたり、写真を貼ったりすると子供が片付けやすい、といった情報もよく見ます。
これは保育園幼稚園のおもちゃ収納を参考にしました、とか、児童館の収納を参考にしました、と紹介されていたりします。
しかし私は名前や写真を貼ることは子供やママのストレスを増すと感じています。
なぜ保育園幼稚園、児童館はおもちゃの名前や写真を貼るの?
ではなぜ保育園幼稚園では名前や写真をはるかというと、園では大勢の子供が一斉に片付けるので分かりやすいように貼っています。
児童館は初めて遊びに来た子や不特定多数の子でも迷いなく片付けられるように貼っています。
私も名前や写真貼ってました!
私もおもちゃの写真を撮ってプリントアウトしてボックスに貼りました。一生懸命やっていました。
でも長続きしませんでした。
なぜなら、気付くと写真とは違うおもちゃが入っているのです。
例えばブロックの写真が貼ってあるボックスにメルちゃんの洋服が入っている…。
それを見るたびに私は「なんで写真通りに入れてくれないの!」とイライラしながらメルちゃんの写真が貼ってあるボックスに入れ直していました。
また、新しいおもちゃが加わるたびに写真を撮るのがとても面倒でした。
それなら名前を貼ろう!ということでマスキングテープにおもちゃの名前を書いて貼りました。
しかし結果は同じ。長続きしませんでした。
長続きしない理由は0~6歳のころのおもちゃは入れ替わりが早いです。その度に貼り換えるのがとても面倒だったのです。
また、写真や名前が貼っているにも関わらず子供はその通りに収納してくれませんでした。
貼り換えるのが面倒、子供は名前通りに片付けてくれない、このようなことが続き私のストレスも増しました。
今考えると、写真を貼る名前を貼る、ということは私の自己満足だったのです。
SNSや片付け本のおしゃれに可愛くラベリングしてあるおもちゃ収納を見て、「私もこうしたい!おしゃれにおもちゃを片付けたい!と私は自分の願望を叶えたかっただけなのです。つまり子供目線ではなかったのです。
それに気付いてからは名前や写真を貼るのをやめました。
名前や写真を貼らずに、種類別に分けない収納。ただここに投げ込むだけでOKの片付け方なので子供は簡単に片付けられます。
やるるリスト④
別のおもちゃで遊ぶとき今まで遊んでいたおもちゃを片付けさせるのはやめよう!
子供はつぎからつぎへとおもちゃを出して遊ぶので、気付いたら部屋が散らかり放題になり、ママはイライラしてしまいます。
こうならないために「今まで遊んでいたおもちゃを片付けてから別のおもちゃで遊ぶ」というルールにしているご家庭もありませんか?
我が家も一時期やっていました。
が、このルールでは子供は全く片付けてくれず、私もストレスが溜まるだけだったのでやめました。
なぜ子供は片付けてくれないのか?
大人は今まで使っていたモノを片付けてから次の作業を始めます。
なぜ大人はこれが出来るかと言うと、その方が散らからないし作業も効率よく進むと分かっているからです。
でも子供はこれができません。今まで遊んでいたおもちゃを片付けないで別のおもちゃで遊びだします。
なぜ子供は片付けられないのか?
それは子供の遊びは連動します。流れるように次から次へと別のおもちゃへ移っていきます。
つまり別のおもちゃで遊びだす区切りが曖昧なので子供はどのタイミングで片付けて良いか判断できないのです。
そして一番の原因は、子供は遊びに夢中になっているので途中で片付けるということに全く意識が向かないのです。
なのでルールを決めたとしても片付けられません。
なぜママのストレスが溜まるの?
ママにしてみたら、子供が別のおもちゃで遊びだすたびに「遊び終わったおもちゃは片付けなさい!」と怒るのもストレスですし、注意しても片付けてくれないのでイライラするだけです。
我が家の片付けるタイミング
では「今まで遊んでいたおもちゃを片付けてから別のおもちゃで遊ぶ」ルールをやめてからの我が家の片付けるタイミングを紹介します。
我が家は生活の区切りごとに片付けていました。
例えばおやつの前に片付ける、夕食前に片付ける、寝る前に片付ける。
その間は散らかしっぱなしでOKにしました。
これなら子供は片付けに邪魔されず遊べる時間が長くなるし、ママも「片付けなさい!」と言う頻度が少なくなります。
このように「今まで遊んでいたおもちゃを片付けてから別のおもちゃで遊ぶ」ルールは子供にもママにもストレスが溜まるだけなのでやめましょう。
おもちゃが散らかりすぎて片付きません
生活の区切りごとに片付けようと思ってもおもちゃが散らかりすぎて片付けられません。というママもいらっしゃいます。
その原因は家にあるおもちゃの量が多いからです。子供が片付けられないほど多くのおもちゃがあるからです。
なので子供が片付けられるおもちゃの量に減らしましょう。
ここで言う「減らす」とは家から出すということ。捨てる、売るなどして多すぎるおもちゃを減らしましょう。
家にあるおもちゃが子供が片付けられる量であれば、どんなに散らかしても生活の区切りごとに片付けることができます。
我が家も園から帰って来るとおもちゃをばらまいて遊んでいました。
寝る前に片付けるルールを作り実践していました。
子供が片付けられるおもちゃの量なので子供でも簡単に片付けられます。
まとめ
以上が”やめる”おもちゃの片付け術でした。
片付けは毎日やること。でも子供もママも片付けは面倒な作業。
だからこそできるだけ簡単な仕組みにすることが大事です。
そのためにも、やらなくてはいけないと思い込んでいる片付け方を”やめて”おもちゃの片付けを簡単にしてください!
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おもちゃの片付け講師・お支度ボード講師。
整理収納アドバイザー・整理収納教育士。
2人の小学生のママ。埼玉県在住。
元オンワード樫山デザイナー。
パーソナルスタイリストとして起業。
同時期に片付けサポートも開始。
2020年1月おもちゃ専門の片付け講師の活動開始。
2021年3月お支度ボード講師の活動開始。
訪問サポート、オンラインサポート、講座合わせて120件以上の実績。